研究会では、主に以下のような活動を行っています。

 

まち歩きの開催

 研究会では2009 年度から、小須戸の町屋・町並みの魅力をPR するため、春と秋の年2 回、定期的にまち歩きを開催してきました。

 まち歩きでは、研究会会員がガイド となり、小須戸の町屋の外観の特徴の解説を行うほか、町屋所有者に協力を依頼し、普段は見学できない町屋内部を公開していただいています。また、詳しくなければ迷ってしまう、曲がりくねった小路や路地、こだわりのある商店の案内も合わせて行うことで、町屋を中心とした地域全体の情報発信の機会となっています。

 延べ参加人数は250 名を越え、大変盛況です。

 

 

町並みまちづくりの普及・啓発

 町屋・町並みを活かしたまちづくりを進めていくためには、地域住民の方々の協力が欠かせません。研究会では2007 年の活動開始以来、住民に地域の価値を認識してもらうためのセミナーや講座等を開催してきました。また、住民向けまち歩きなどの取 り組みも進めてきました。

  2009 年には新潟市の水と土の芸術祭開催に合わせ、「薩摩屋」の改修や「まち歩きマップ」の発行を行いました。マップ片手に町を歩く住民の姿が見られたほか、地域外からの来町者も現れ始め、地域の価値が広くアピールできるようになってきました。また、2010 年7 月に小須戸本町通りで発生した大規模火災の後は、跡地の復興や地域の防災について住民の方々へと問題提起を行うワークショップや発表会を開催してきました。

 

 

まち歩きガイドの養成

 まち歩きでは、住民やガイドとの何気ない会話も印象に残り、歩く楽しみの1 つと考えています。まち歩きの際には研究会会員がガイドを行ってきましたが、2009年の第1回水と土の芸術祭の協賛イベントとしてのまち歩きの開催を機に、地元住民のガイド養成へ向けた取り組みを進めてきました。

 具体的な活動としては、他地区のガイド付のまち歩きへの参加の他、まち歩きガイドの養成テキストを作成する等してきました。こうした取り組みの成果として、徐々に地域を語れるガイドが誕生してきています。

 

 

小・中学校との連携・協力

 2009 年度より、小須戸小学校・中学校と連携・協力し、地域の将来を担う子供たちに、地域の町並みの価値を伝える取り組みを進めてきました。

 学習の講師や、「まち歩きマップ」・「ガイド養成テキスト」を提供することによる学習のサポートを行う他、学校側に学習内容を提案するなど、柔軟な取り組みを進めています。

 2010年度からは、中学生が小学生のガイドとなってまちを歩く「小・中学生合同まち歩き」を進めてきています。研究会は、中学生ガイドの指導や、まち歩きの際のサポート等を行っています。

 

 

町屋ギャラリー薩摩屋の活用

 2009年の水と土の芸術祭をきっかけに、小須戸コミ協と連携して空き店舗であった町屋「薩摩屋」の改修を行いました。研究会ではその後も “ 町屋ギャラリー薩摩屋” の活用、町屋の魅力を感じてもらうことを目指し、越後瞽女歌観賞会を年に1度開催してきました。また、まち歩きの際に休憩所として利用する等してきました。

 ” 薩摩屋” には常時、研究会製作の町並み解説パネルや、小須戸写真クラブが作成した今昔の町並みの比較ができる写真も展示していました。以前は開館が不定期でしたが、平成24年度より、小須戸コミ協が企画展示を行い、毎週土、日、祝日に開館しています。

 

 

先進地視察

 新潟県内の町並みまちづくりの先進地を中心に、年1 回の現地視察を実施してきました。住民の方々と共に他所のまちを歩くことで、小須戸の価値を再評価したり、その地区の活動内容を学び、参考としています。

 これまでに視察を行った先進地は、以下の通りです。

2008年度 新潟県村上市
2009年度 富山県富山市八尾地区
2010年度 新潟県南魚沼市塩沢地区 (牧之通り)
2011年度 新潟市西蒲区巻 (鯛車商店街)

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